2018秋 海抜0メートル登山(復活!)

日本海から大山山頂を目指す「海抜0メートル登山(See to Summit)」(当会が元祖です‼)。当会を代表する名イベントであり、2008年まで15回開催していたが、それ以降は休止していた。当時のメンバーに敬意を払うとともに、若い人達で復活させようと夏ごろから企画を立て始めた。
参加者は13名と最近の山行では最も多く、また豪華なエイドステーションも設置されるなどイベント感が一層増した。全長24キロ、約10時間の山行、参加者の皆さんお疲れさまでした。
さて、来年はどうする?

①日時:2018.10.13(土) 
②行き先:大山山頂
③行程:海浜運動公園(6:00)→岡成展望台(7:40)→どんぐり広場(8:30)→(11:00)モンベル大山店前(11:30)→(13:00)大山山頂(14:40)→南光河原駐車場(16:00)
④天気:晴れのち曇り
⑤メンバー:St,Ad,E,U,Mt,Ak,As,Sk,Ym,Kw,会員外3名
⑥行動概況:
【参加者は12名】
夜が明けきらない時間に日吉津村の海浜運動公園の海岸に集合する。参加者の多くが始めて歩くということもあり、聞こえてくる日本海の荒波と空の暗さから不安に包まれる。
砂浜で集合写真を撮り、海水にタッチしてスタート。歩き始めるとすぐに空が白み始め、瞬く間に明るくなる。久しぶりに顔を合わせるメンバーが多く、お互いに近況報告をしながら歩いていく。
国道431号を南下していくも、期待するほど気温が上がらず肌寒さを感じる。尾高のあたりでようやく日差しが出てきて気温が上がり始める。大山観光道路に入ると徐々に登りとなる。このあたりは歩道がないため路肩を歩くことになり、行きかう自動車とすれ違うためやや危険である。岡成展望台で軽く休憩を取る。歩き始めて約1時間半でありまずまずのペースである。
【派手なエイドステーション】
そこから1時間程度歩くとどんぐり広場に到着する。ここで、Kwが派手な服装と大きな看板を置いてエイドステーションを設けて待ち構えていてくれた。通り過ぎるすべての車が「何事だ?」と言わんばかりに凝視して過ぎ去っていく。差し入れとしてスポーツドリンクと大福、パウンドケーキが準備されており、小休止を取り皆の疲れが吹き飛んだ。しかし、大山をみると上部が雲に覆われており、嫌な予感がする。ここからは自動車とのすれ違いを避けるため、旧道を通ることにする。赤松地区の街中を通過し森の国の裏側を通って旧料金所跡地の交差点に出る。この先は観光道路をひたすら登ることになる。車では短時間だが、歩くとなるとそうはいかず、果てしなさを感じる。各人の歩行スピードに差が出始め、パーティが間延びする。
見えていた太陽も雲の中に隠れてしまい、気分も晴れない。大山寺までの標識に距離が記載されているため、それを励みに歩く。スタートから5時間経過し、ようやくモンベル大山店前に到着する。ここで、再びKwのエイドステーションが出現。海岸からここまで約17キロを歩いているため、皆は口数が少なく疲労の色を隠せない。しかし、用意されているバナナとどら焼きを頬張りしっかりとエネルギーを補給する。
【全員無事に山頂到着】
ここから大山登山となる。相変わらずガスは取れないなか、夏山登山道を歩き出す。そんなに早く歩いていないが、あっという間に1合目を過ぎたような気がした。おそらく、それまで5時間程度歩いているので15分程度の歩行を短く感じたのだろう。感覚が麻痺しているようである。個人的に夏山登山道は2か月ぶりだが、この日は天候が良くないにもかかわらず登山者が非常に多い印象を受けた。登りと下りで多くの登山者とすれ違うため、なかなか進まない。譲り合いながら歩を進め、先頭は約90分で頂上まで登り切った。最後尾はその後1時間後に山頂到着。雨は降っていないが気温が低いため、すべての登山者は頂上小屋で休憩しており、混雑していた。そしてお馴染みのYmによる豚汁が振舞われ、冷えた体に熱が戻る。食べ終わって全員で山頂碑を囲んで集合写真を撮ってから下山。16時過ぎには全員が下山する。
下山後の参加者の顔は充実感と達成感で満たされていた。
⑦所感:
会として久しぶりに開催した「海抜0メートル登山」は、怪我もなく無事に終えることができた。当初募集をかけると4~5名程度の参加表明だったため、最終的にここまで多くの参加者が集まるとは思ってもいなかった。参加者にお礼を言いたい。また、会員外から3名の参加があり、山を通じた交流ができた。そして、盛り上げ役のKwによるエイドステーションは非常に助かった。休憩することの重要性を改めて認識した。
個人ベースでの活動が主になる中で、多くの会員が一堂に会する山行は良いものである。折をみてまた企画したいものだ。

文責:Mt

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