2018冬 八ヶ岳アイスクライミング

12月15日に開催した忘年会時に、年末はアイスクライミングをしようということで話が盛り上がる。
当初は黄連谷に行く予定であったが、最終的には八ヶ岳に決定。
初めてのアイスクライミングで良い経験ができた。

①日時:2018.12.29(土)~31(月)
②場所:八ヶ岳広河原沢エリア
③天気:晴れ
④メンバー:Mt,Mw,As,Sk
⑤行程:【29日】船山十字路(12:00)→二俣(13:30)
【30日】二俣(7:30)→左俣取り付き(7:50)→稜線(15:00)→御小屋山(16:40)→船山十字路(18:15)→二俣(19:30)
【31日】二俣(7:30)→(10:00)武藤返しの滝(11:30)→(13:00)二俣(14:00)→船山十字路(15:00)
⑥行動概況:
【29日】28日の夜に当地を出発し、29日の9時半ごろに中央道諏訪ICに到着。最寄りのスーパーで買い出しを行ってから八ヶ岳方面へ向かう。船山十字路の駐車場には約10台の車が停まっていた。パッキングの最終確認。冬のテント泊は初めてであり、しかも八ヶ岳ということから防寒具を多く持ってきたため、ザックが嵩張っている。そして、歩行開始。
例年に比べ積雪が少ないためなのか、木々や植物にうっすらと雪が乗っている程度であり歩き易い。山陰と違って雲が少なく晴れているが、空気が乾燥している印象を受ける。
林道を約1時間歩くと登山道に切り替わり、さらに進んでいく。
幕営地に着くとすでに5~6張ほどのテントが散らばっている。我々も良い場所を探して早速テントを張る。設営後は翌日に登る左俣の偵察と給水のために取り付きまで向かってみる。取り付きの滝は3m程度で氷瀑となっているが、その奥には水が流れていた。
幕営地に戻り、夕食を作る。メニューはMwのおススメのクスクスとコンソメスープ。
夕食後は翌日に備え談義もほどほどに20時には就寝。
【登攀するMw】
【30日】5:30に起床する。テント内は結露によりメガネにはびっしりと霜が付着している。テント内をタオルで拭いてから、朝食(棒ラーメン)を取る。その後、登攀具など必要なものだけをザックに詰め込み出発する。取り付きに着くと3人組の先行パーティに遭遇。慣れているようであり、早々に準備を終えて登攀を開始して行く。我々もハーネスとアイゼンを装着し準備する。
まずは、3メートルの氷瀑。Mwにアックスの打ち込み方とアイゼンの蹴り込み方を教わり即実践。最初は打ち込みと蹴り込みが足りないためか不安定な姿勢になる。先に登っていたMwから再度アドバイスをもらい、しっかり打ち込むと体勢が安定すると容易に登れるようになる。幾つかの小滝を登ると8メートルの氷瀑が出現。ブルーアイスの美しさと迫力に息を呑む。ここはロープを出しての登攀。ガシガシと打ち込みと蹴り込みを繰り返してアイスクライミングの醍醐味を味わう。登ってさらに進むとゴルジュとなる。大岩の合間を縫うように登ることになり手足のリーチがモノを言うため、苦戦を強いられる。
【初めてアイスクライミングに挑戦】
登ったところで小休止を取り水分と行動食を補給する。そしてさらに進むと10メートル前後の滝が3つ続く。これらを登攀し、雪を被った小滝を通過すると15メートルの大滝が現れる。上部の傾斜がキツいため、登ることを諦めて右側から高巻きをする。この高巻きが結構体力を使う。息を切らして高巻きを終え進むと8メートルの滝を登り、さらにいくつかの小さな滝を登ると最後の10メートルの氷瀑にたどり着く。しかし途中で氷が途切れているため、登攀を断念する。ここから稜線までは藪漕ぎとなるが、かき分けながら進むと丁度よいルンゼを発見し、そこから直登して稜線に出る。
【氷瀑を登り終えてひと安心】
あとは幕営地に戻るだけだが、ここから想定外。トポ図によると御小屋尾根から二俣へ下る踏み跡があると書いてあるが、初見の山行であるため発見できない。このため、遠回りとなるが一度船山十字路まで戻ってから幕営地へ戻ることにする。徐々に日が暮れ、ヘッドライトを灯して歩く。MwとAsは普段通りのスピードで歩くのに対し、私は疲労から足取りが重くスピードが上がらない。ヘロヘロになりながら歩いて幕営地に到着する。時刻は19時を回っており、約12時間の山行であった。
お湯を沸かして、皆でスープやココアなどを飲み体を温める。夕食は前夜同様のクスクスとコンソメスープにマッシュポテト。しっかり食べて就寝。
【31日】この日は右俣へ。武藤返しの滝に行くも先行パーティが取り付いていたためなかなか登れず、MwとAsが登攀&懸垂下降をして終了。幕営地に戻ってテントを撤収して駐車場へ下山した。
⑦トピックス
・Mtはアイスアックスを購入して3年経って初めて使用した。
・長時間の山行には体力が最も重要であることを再認識した。

文責:Mt

0 件のコメント :

コメントを投稿