2016冬 大山 (象ケ鼻)

 花のないおじさん達の山行も,いよいよ冬山になった。元谷から眺めて、左側から雪が締まるように思う。沢筋に積雪はあるが,風が無いため締まりが無い。風が良く当たる小滑りは,初冬の今でもグサッと刺さり気持ち良い。冬の大山は楽しいが,大山縦走路は進入禁止となっている。

    日時:2016.12.12()
     行先:大山(象ケ鼻)
    メンバー:Oe,Mk
    行動記録:
南光河原P(700)→上宝珠沢(09:00)→練習ルンゼ(09:30)→小滑り(10:00)→象ケ鼻(10:30)→ユートピア(12:00)→南光河原P(14:30)
    行動概況:

冬山装備を担いで大山寺を上がって行く。ツルツルしたカリカリの道に期待しながら歩き出す。大神山神社くらいから10cmの積雪になる。元谷に到着すると,クリアな空を背景に北壁オールスターキャストがズデーンと座る。今回は上宝珠沢を源頭まで詰め,尾根を伝い縦走路まで抜ける計画だ。ただし,雪が悪ければ,尾根を乗り越え沢替えし,練習ルンゼを上がり小滑りから縦走路に抜ける。この時期,現場に行って見ないと判断が難しい。上宝珠沢に入るとすぐに腰ラッセルの始まり。次第に雪質がサラサラになり,アラレ雪が積もっている。発泡ビーズの中を泳いでいるようだった。冬の始まりに,事故で棒に振るのはごめんなので,左の尾根を乗り越す。練習ルンゼの上部に下りてきたので,同じ雪質だが雪崩の危険性は無い。上宝珠越から観察すると,樹木はどこもまだ剥き出しである。ここは積雪が60cmであった。雪の繋がる沢筋は小滑りに行くまで見つからず,ここに来て初めて登れそうなところを見つける。10m上がるとキックが決まる。風が雪を飛ばし締まりやすいのだろう。テラスを作り,昨シーズン出番の少なかったアイゼンを装着する。時折,凍った岩を薄い掛かりで上がったりと面白い。だが,脹脛がビンビン痺れる。Oeに声をかる時に,隠岐の島が見えた。陽の当たらない北壁から縦走路に抜け今シーズン初めてのトレースをつけた。尾根は風が雪を飛ばし,岩が出ている。アイゼン歩行は危険。なくても滑って危険。トレースがあれば行けそうな気がするが,それは間違い。遭難者のつけたトレースならば死への道しるべとなりかねない。昨年に比べると雪量は豊富で,今週も降雪があり,根雪になりそうだ。安全に確実に慎重に大山を楽しみたい。

記録寄稿:Mk

現在の北壁

天狗ヶ峰と剣ヶ峰

大屏風




2 件のコメント :

  1. 新しいHPですね
    旧HPの時から拝見させて頂いていました。

    すこーしさみしいのは大山の記事が少ないですが

    皆様の山行を楽しみに、新しくなったブログをこれからも楽しみにしています。

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  2. 大山ファンさんお久しぶりです。ご無沙汰しています。良い山しておられますね。心配していましたので嬉しいです。その気になられたら、お蕎麦を食べに行きましょう。気長に楽しみに待っています。Mk

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