2017夏 徳本峠

恒例の夏の遠征。ただし、今回は普通の遠征とは異なり、Siの卒業登山。行き先はSiが熱望していた徳本峠。しかも、釜トンネルができるまでの上高地へのルートである島々宿をスタートとしたクラシックルートである。ベテランから遠征初参加の若手までのバラエティに富んだメンバーに囲まれ、Siは無事卒業できたのか?
①日時:2017.7.29()30()
②行先:徳本峠(北アルプス)
③メンバー:SiYStMtAkYm,会員外(1
④行動記録
7/29
400)沢渡駐車場(520550)島々登山口(600800)二俣(8201130)岩魚留小屋(12001530)徳本峠小屋
7/30
徳本峠小屋(600830)明神館850)嘉門次小屋・明神池(9101000)河童橋(10251030)バスターミナル1100)沢渡駐車場
⑤行動概況
7/29
松江を28日の午後7時半に出発し、交代で運転しながら、朝4時に沢渡駐車場に到着する。身支度を整え、タクシーに乗り込み、島々宿へ移動する。
道中、タクシーの運転手から「昨日、クマが出たよ」と言われ、不安な空気が一瞬流れる。30分程度で登山口に到着し、準備運動をしていざ出発!
釣り人数名に出会いながら林道を2時間程度歩くと二俣に到着。標準タイムよりも30分程度遅れていたので「目標としている午後4時に到着するのか?」と若干の不安がよぎる。
ここからは沢筋の細い登山道となるが、曇り空だったことと沢からの涼風により心地よく歩ける。道中には石積みの炭焼き窯跡が現れるなど、往時の雰囲気を感じる。また、途中、数グループに追い抜かれるものの、「我々だけではないのか」と思い、このクラシックルートが近年見直されていることを実感する。そして、離れ岩やワサビ沢橋などを通過して、二俣から1時間半で岩名留小屋に到着する。
徳本峠小屋
昼食を取ろうとしたところで雨粒が落ちてきたので軒下で待機していると、わずかの時間で止んだため、ホッとする。
気を取り直して出発し、さらに沢筋を歩き、不安定な丸太橋を数度渡り、沢筋を離れると傾斜が徐々にきつくなりはじめる。そうこうすると力水に着き、ここで水分補給を行う。
調理中の牛すじカレー
ここからはStが「ビール!ビール!」と言いながら先頭を切って登りはじめる。あと少しというところで雨が降り始めたため、カッパを羽織って再び歩く。先頭が徳本峠に到着したのは3時半を少し切ったところだった。小屋は素朴な外観であり、レトロ感が漂っていた。
テン場には、既にソロ用や2人用が10張り程度見受けられたが、十分なスペースがあったことから、適当な場所に張る。Siだけは念願のランプの小屋に泊まる。
霧雨が降ったり止んだりするなか、皆で乾杯する。夕食は料理長であるYmが腕を振るって牛すじカレーを作り、にぎやかな食事となる。食後はStが持参したウイスキーを飲みながら熱く語り合う。20時にテントに入るものの、テント内が狭いことに加え、空きスペースが多かったことから、Yはツェルトを張って個室をつくり、一人で寝た。

7/30
4時に起床すると辺り一面はガスっており、残念ながら穂高連峰は一切見えない。朝食と撤収を手早く済ませ、カッパを着て上高地へ下山開始。道中に咲くヤグルマソウ、サンカヨウ、センジュガンピ、ヤマジノホトトギスをSiから教えてもらい、何度も復唱して頭に叩き込む(私はこれで精いっぱい)。
ゆっくり歩いて2時間半で明神分岐に着き、ここからは二手に分かれ、初めて上高地を訪れるメンバーは嘉門次小屋と明神池を回る。明神池は朝霧に包まれており非常に幻想的であった。昨年は多くの猿に出会ったが、昨日からの雨により今年は全く出会わなかった。河童橋に着き、一休みしてバスターミナルへ歩く。バスターミナルからはタクシーで沢渡へ戻る。最寄りの「ひらゆの森」で温泉に入り、22時ごろに帰宅する。
⑥トピックス
・行きと帰りのタクシーの運転手が偶然同じ人で良く喋るオバチャンだった。
・せっかくの北アルプス遠征なのにガスで景色を全く楽しめなかった。
・あの故ウェストン卿が歩いた道を自分も歩くとは感慨深いものがあった。
Stは食へのこだわりが強いことが判明。
・遠征デビューのYm、皆の食料を持ち奮闘する。
Siは本当に卒業するのか?

記録寄稿:Mt  
徳本峠での集合写真




1 件のコメント :

  1. コメントが遅くなりました。
    とても楽しい山行でした。
    私のわがままで、1人だけみんなと違う食事とツェルト泊。
    広々個室は快適でしたよ(^^)v

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