2016秋 大山(三鈷峰東壁)

先日のN川夫妻のマッターホルン報告会の写真を見て,やっと東壁に行きたいという気持ちが湧いてきた。Oeから,何度も連れて行けと,三顧の礼か催促かでプレッシャーをかけられ,藪漕ぎの辛い記憶も薄れていたこともあいまって,今回の山行が決まった。
三鈷峰東壁

①日時:2016年10月17日(月)
②行先:大山(三鈷峰東壁)
③メンバー:Oe,Mk
④行動記録:川床(7:00)→東谷分岐(7:45)→東壁取付(8:45)→前峰(11:00)→三鈷峰(12:30)→豪円山P(14:00)
⑤行動概況:
以前,ソロで向かった時には雨の中でルートを確認することができなかった。濃いガスの中で,落石の音が骨に響いた。取り付きでルートを見極めるまでは,三鈷峰にガスがかからないでほしい。前夜には降雨量が10ミリを超えたようで,出発時間を 1 時間遅らせた。スピードアップのため沢履で上がり東壁に到着する。観察すると,N川夫妻が練習したというルートよりも,T,Fuと行ったルートよりも右寄りで,灌木のついたルンゼが面白そうだと思いながら,ルートを見る。灌木はあるが斜度はかなり立っている。簡単ではないが,ランニングビレイも沢山取れるため,練習にはもってこいの面白いルートになりそうだと思った。どの枝も魚肉ソーセージくらいの細さだが,根を張りしっかりしている。斜度があるので短く取り30mロープを出したところでピッチを切った。Oeがそのまま回収し,取り付きから稜線まで上がり登攀は終了。
三鈷峰東壁
終了点は T,Fuと一緒に登った所と同じだった。そこから永遠に続く藪漕ぎ。猛烈に向かってくる藪に,ぶら下がっては休みながら,ひたすら枝を掻き分ける。汗が噴き出し,ザックもハーネスも,そしてスリングさえもびっしょり濡らした。何度もひっくり返り荒れた息を整える。パンパンの腕をさらに伸ばし,擦りむいたスネをさらに擦りむきながらようやく三鈷峰に到着した。ガスの立ち込める三鈷峰にナナカマドが真っ赤な実をつけていた。1.5Lの水はとっくに無くなり,Oeのコーラを分けてもらった。ポカリは飲むほどに喉が乾く。コーラは一口で口がシャキッとした。いつもOeのザックにコーラがあるのは知っていたが,山にコーラて。と舐めて見てた。コーラマジック恐るべしである。それ以降は体力も一気に回復した。豪円山まで色づき始め景色を楽しみながら無事に下山した
尾根より東谷を眺める

それにしてもOeがバテる姿を見たことがない。帰途に聞いた話だがフルマラソン 3 時間切る選手だったらしい。今でも,10Km30分台。今まで生意気な口の効き方してました。次からコーラをザックに入れて行きます。今回も同行メンバーに喜んでもらい,満足のいく山行となった。ブログが新しくなりHPも一新された。管理者,そして携わってくださったメンバーに感謝しています。

記録寄稿:Mk

6 件のコメント :

  1. 強烈な藪をこぎ分けこぎ分け,山頂で満足そうにしている2人が目に浮かびます。
    そういえば伝説的会員の【O】も山コーラ必須でしたね。山コーラ,イイかもしれない☆

    返信削除
    返信
    1. 本当は金色の炭酸のシュワーとしたのがいいですがね。Oe晩酌はコーラだそうです。

      削除
  2. Mkは確か前回も私の水を美味しそうに全て飲み干したような。
    三鈷東谷周辺の紅葉は最高ですね。真っ赤に山が燃える頃,もう一度訪れたい所だ。

    返信削除
    返信
    1. 後先考えず飲む訳ではないのですが、いつの間にか無くなって。私の財布も同じ現象が多く見られます。なぜ汗を噴出すようにかくのか。私には心当たりがありません。

      削除
  3. Mkは確か前回も私のお湯を美味しそうに飲んでいたような。
    前回の悪夢のクライムダウンを思うと再チャレンジするのは腰が重かったでしょう。お疲れさまでした。
    去年行った時に3人で登ったルートを確認しましたが,ルート上にあった大きな岩が剥がれ落ちたようでありませんでした。東谷はとても美しい空間ですが,崩落・落石のタイミングに出くわしたくはないですね。
    Fu改めYu。

    返信削除
  4. 前回の反省に飲料水を増量してもこのザマです。前回は下山中に、砂滑りの砂交じりの水をゴクゴク飲んだのを思い出しました。あの日に3人で見た三鈷峰からの眺めは、最高でしたね。

    返信削除