2016秋 大山(矢筈谷・小矢筈)

先日の矢筈源流甲ヶ山ダイレクトスラブルートで見つけた課題を克服するため,しっかり歩く訓練を行うことにした。念のため,ピトン,ハンマー等登攀具と,鍋と豚肉を準備する。
来シーズンはこの滝を・・
日時:2016年10月31日(月)
行先:大山(矢筈谷・小矢筈)
メンバー:Mr,Oe,Ad,Ud,Mk
行動記録:香取上部P(6:00)→甲川(7:00)→矢筈谷(7:05)→小矢筈直下(9:00)→小矢筈(9:30)→甲ヶ山(10:20)→甲川(11:30)(12:30)→香取上部P(14:00)
行動概況:
今シーズンの沢登りは雨の景色が多かった。紅葉のシーズンに入り,晴れの日が続く。10月は台風の影響で暖かい日が続いた。翻って今はシベリア高気圧が発達し,いっきに寒さが増しつつある。Mrは,早くもコハクチョウの飛来を確認している。大山の紅葉も進み,大谷から先の木々は鮮やかに色ついている。麓の大山環状道路の紅葉も,来週あたりちょうど良いのではないだろうか。
小矢筈直下
この矢筈谷。バリエーションに向かう初心者コースとしてふさわしい。Udを先頭にルート取りをさせる。下部は涸れ沢であるが,途中から水がトウトウと流れ出す。中段で,右からも左からも水が流れてくる。左の甲ヶ山側から流れる滝の上に,さらに滑滝を見つけた。来シーズンは,この滝を遡行しようと思う。矢筈谷上部はカールになっており,上部は水の流れがない。振り返れば麓に柔らかそうな紅葉の絨毯が広がる絶景が広がっている。眼前に迫る小矢筈はその反対に,雄々し岩峰が聳え立っている。ただ,地震による落石の影響は大きい。カチ割れた岩がゴロゴロ転がり,生木の皮を剥ぎ落としている。新しい灌木の傷が,生々しさ感じさせた。結局ロープを出すことなく,直下をトラバースし一般道へ抜けた。甲ヶ山までの紅葉は見事で,先行するAdの白いツナギも,赤い葉の色に照らされ,秋色に染まっていた。甲ヶ山にも,登攀の可能性を感じながら観察し,山頂を経由して甲川に降りた。念のため持ってきたロープは使わなかったが,鍋と豚肉は役に立った。沢の水で米を炊き,鍋をつついた。ゆったりした時間を過ごせリラックスできた。
花のないオッサンカルテット
最近,YCCでのクライミング熱が熱く,私も興味深く思っている。どうすれば上達できるかMrに聞くと,「週3でジム,週1で外岩」とのこと。聞いた瞬間に挫折した。私にとってアルパインクライマーの世界は憧れの世界である。私にとってこの大山山域や奥出雲山域は,アルカディアであり,シャングリラである。これからも,豚肉を背負って道無き道を進んで行きたい。デポした車に到着し,ザックに入れた鍵を紛失したことに気がつく。車関係のトラブルは2週連続である。冬山でのミスは,死に直結。気を引き締め冬の大山に向かう準備を始めようと思う。

記録寄稿:Mk



4 件のコメント :

  1. クライミングが強くなるためのトレーニングはジム週3で少しづつ上達,週2で現状維持,週1で少しづつ弱くなり,週0で登れなくなる。
    週4以上で壊れるが早いか,強くなるのが加速するか,どちらかです。
    自分はクライミングを始めた2年間は週6でジム,週3で筋トレ,週2で外岩のペースでトレーニングをして,2年目で5.12台を落とせるところまでいけました。

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  2. 冬の大山に初めて向かった時、2㎝しか積もっていない3合目で慌ててアイゼンを着け、不安を背負い汗だくで上がりました。ど素人の私がたくさんの方と出会い、YCCとも出会い、こうして素晴らしいクライマーのN川とも同じ会に所属できていることに感謝しています。近くにスペシャリストがいると、とかく自分も上級者になったような勘違いをしてしまいがちですが、その勘違いには、新しいことに挑もうとするパワーがあるように思います。私の体型はクライマー向きではないですが、N川が活躍することにインスパイアされているのです。私だけでなく、 メンバー全員が感化され、パワーが漲っています。YCCがさらに楽しくなってとても嬉しいです。

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  3. お久しぶりです。
    とんでもないハイペースですね!
    沢が近くにあると、水には困らないんですね。
    米が炊ける!
    とてもおいしそうです。

    僕も昨日香取から大休峠経由で甲山行ったのですが、
    とんでもなく気持ちがよくて
    生きててよかったと生きている喜びを実感しました。
    生きてないと、よい山には出会えないと思います。

    そろそろ雪が降ってきますね。
    自分のために、僕も自分の体に鞭を打って
    ちょっと絞っておきます。

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    1. なかなか休みが合わなくて、一緒に行けてなくて残念です。
      正月休みには、休みを合わせてどこか行きたいね。
      雪洞掘って鍋しましょう!
      その前に、忘年会は是非参加してください。

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