2016秋 烏ヶ山(南西尾根)

花のないおじさん達の山行も,今回の烏ヶ山南西尾根をラストに,無雪期を終了することができた。甲川の「膝から崩れ落ちた彼」も結局仲間になった。ネギを浸した醤油,沖縄の黒糖,そして安来の清水羊羹。山に持ってくる物のセンスがいい。彼の一芸は水滸伝のように,メンバーの力になっている。
崩落の進む烏ヶ山

①日時:2016.11.14(月)
行先:烏ヶ山南西尾根
③メンバー:Oe,Ad,Ud,Mk
行動記録:
エバーランド(7:00)→1201P(9:00)→南峰(10:00)→山頂(10:30)→木谷(11:30)→エバーランド(13:30)
行動概況
烏ヶ山の新小屋峠分岐上部の崩壊状況を確認したく,南西尾根より南峰を直登する。エバーランドより1201Pを目指す。積雪期は雪崩を誘発する危険があるため木谷より上がったほうがいいだろう。尾根に獣の踏み跡がある。キノコ師のものかと思ったが,長靴のソール痕ではない。爪で引っ掻かれた木の肌が,痛々しく晒されているのを発見する。さらに進むと,笹の葉で作られたベットが出てきた。烏ケ山との鞍部から,木谷に降りるように獣道は繋がっており,彼らの生活道となっていることが推察された。YCCに入り,Tと初めて歩いた時には,藪漕ぎがキツく,苦しんだ思い出があった。今回も覚悟していたが,藪は枯れ,視界は良好。
大山と烏ヶ山
根のしっかりした灌木を掴み,難なく南峰に到達した。崩壊したルートを上部より観察して思うことは,従来より崩落が激しかった蛇谷の源頭部が,登山道として使用していた尾根の部分まで,さらに崩落したように思えた。地形図と照らしてみても,蛇谷の源頭部に崩落部と表記された幅と、崩落を確認した箇所とが重なっている。大きな岩は,グラグラと座りが悪い。落ちるなら,蛇谷側と思われる。北側の斜面は灌木が根を張り,安定している。南側の崩壊はさらに進み,やがてナイフリッジになって行くだろう。本峰,それ以降は崩落箇所は見当たらなかった。
ネイルケアの惨状
山頂より眺める大山は綺麗だった。リッジが立ってさらに険しさが増したようだ。鳥越峠より手前のところから木谷へ降りた。大山の秋も終わりのようだ。チャナメツムタケの笠には落ち葉が張り付き,ムキタケはパサパサしたクリームパンのようになった。風が吹く度にカラカラと葉が流れ落ちる。笹の葉ベットの彼は,この落ち葉の布団で眠るのかもしれない。


記録寄稿:Mk

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